【第9回目その4】デフォルメとは1
デフォルメ

この記事は2020年4月10日に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

デフォルメとは、「特徴をはっきり見せること」です。

では、特徴をはっきりと見せるためには、いったい何をすればよいのでしょうか?

例えば「おじいちゃんとおばあちゃんを演じ分けてください」と言われたとき、あなたならどうしますか?

  • 声の高低で演じ分ける?
  • 口調を演じ分ける?

うーん、どれも決定打には欠けるような気がします。

ここで、「役のどの部分をデフォルメするか?」をしっかりと選んであげる必要があります。

INDEX
  1. ▼特徴の解像度を上げて「差」を付ける

▼特徴の解像度を上げて「差」を付ける

何をデフォルメすればいいかは、「解像度の高い部分」をデフォルメすることです。

解像度とはつまり、人間で例えると、

解像度1.人間である

解像度2.男女の違いがある

解像度3.顔の大きさに違いがある

解像度4.まつ毛の長さに違いがある

解像度5.一重と二重の違いがある


のように、解像度が高くなるほど詳細な特徴が見えるということです。

役は「人間」が演じているのですから、「他の役との違い」を拾ってあげることが重要です。解像度が低いままだと、観客は違いが分からなくなって「どっちも同じ人間じゃん」と言われる原因になります。

今度は「ゆるキャラ」で例えてみましょう。

彦根市のゆるキャラ、ひこにゃんの特徴を挙げられますか?

  • ツノのついた兜
  • 白い
  • ねこ など

では、米沢市のゆるキャラ、かねたんを知っているでしょうか?

  • 愛と書かれた兜
  • 白い
  • ねこ? など

この例で言うなら、「かねたん」を演じるには「白いふわふわの動物」だけではデフォルメが足らないということです。

白いふわふわという特徴を捉えただけでは「・・・なにかのゆるキャラですか?」と言われてしまうだけです。

もっと解像度を高くして、他の役と違う特徴を拾ってあげる必要があるということです。

言葉で言うのは簡単ですが、実際には難しいものです。

お芝居だと、なかなか「特徴を拾えているようで特徴になっていないケース」があります。

例えば「むかし恋人を殺された暗い過去を持つ」という特徴は、目に見えないのでデフォルメできませんよね。

じゃあ、陽キャと陰キャの特徴はどうでしょう?

陰キャラは用キャラの、陽キャラは陰キャラとの「差」を意識してあげるだけで、だいぶやりやすいはずですね。

他の役を見ないと、自分の役のデフォルメは定まりません。それぞれが「どういう相関関係を持っているか」を前提に見ないと差別化ができないからです。

次もデフォルメの話です。がんばりましょう!