【カンボジア】シェムリアップはこんな街!親日は本当だった

この記事は2019年5月13日に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

こんにちは。

渡辺亮平です。

本日はカンボジアの都市『シェムリアップ』の経済面・治安面をご紹介いたします。

シェムリアップを観光されたmia felicitaさんの寄稿記事です。ありがとうございます!

今回のカンボジア滞在期間は2019/2/27〜2019/3/2。
※雨の少ない12月〜3月が観光のベストシーズンだそうです

Q.カンボジアにはどんな都市があるの?

カンボジアには
・プノンペン
・シェムリアップ
・シアヌークビル
といった主要都市があります。
中でもシェムリアップはアンコールワット遺跡へのアクセスがわずか8kmという立地のため、カンボジア内でもっとも観光客が滞在する観光都市となっています。

INDEX
  1. シェムリアップ観光レポート
  2. 経済について
  3. 治安について
    1. 治安の心配はいらなかった
    2. 親日は本当だった
    3. カンボジア人は親切で優しさにあふれていた
    4. 心の豊かさは日本以上
    5. 物価が安い。特にビール
  4. 日本のほうが良いと感じた一面
    1. 交通機関が発達していない
    2. 道路が舗装されていないので土埃がひどい
    3. 衛生面が心配
    4. ぼったくりの心配をしないといけない
  5. まとめ

シェムリアップ観光レポート

私はアンコールワット遺跡を訪れるため、シェムリアップに滞在していました。

シェムリアップはカンボジアのなかでもプノンペンに続く第2の観光地で、遺跡が多いことからも、日本でいう京都のような場所です。

シェムリアップ国際空港は平屋づくりの、とても小さな空港でした。

そのため空港内はビザ発行待ちのお客さんで人であふれ、かと思えば入国審査はゆるい印象で、良くも悪くも東南アジアらしさを感じます。

経済について

オールドマーケット

 

ガイドブックに必ず載る『オールドマーケット』付近は、真新しい建物を見かけることはあまりなく、古き良き東南アジアを感じました。

いっぽう、シェムリアップのメイン道路とも言われる『国道6号線』沿いは近年きれいに整備されて、先進国に近い町並みがありました。

スターバックスの入っている『The Heritage Walk』ビル

 

高層ビルはないものの、近代的な建物が立ち並んだおしゃれな街並みです。
近代的なビル『The Heritage Walk』の1階にはスターバックスが入っていました。

外資系企業が積極的に進出していることがうかがえます。

もちろんiPhoneも売っています。

カンボジアのシェムリアップにあるiPhone広告

ところどころで工事中の建物もありました。
これからますます発展していく街といった印象です。

カンボジアシェムリアップの主要道路

ただ、後述する「日本のほうが良いと感じた一面」でも書いたとおり、主要道路をのぞき、道路はまだまだ未舗装が多いです。

Q.シェムリアップに高層ビルが無いのはどうして?

シェムリアップは神聖な地域であり、アンコールワット遺跡より高い建物を建ててはいけないことになっています。そのため一番高い建物でも高さが65mとなっています。

治安について

初めてのカンボジアでしたので、旅の高揚はありましたが、それ以上に治安面の不安が大きかったことを覚えています。

治安の心配はいらなかった

何を心配していたんだろうというほど、治安は良かったです。

シェムリアップは観光の街というだけあって、治安整備は抜群でした。警察もみかけるし、街は安全に保たれているという実感があります。

夜は街灯も少なく薄暗い印象ですが、怖いと思ったこともありませんでした。観光客が圧倒的に多いからかもしれませんね。

親日は本当だった

カンボジアは親日国と聞いていました。

噂どおり現地の方はたいへん親日的で、体感する場面が多くありました。

例えばオプショナルツアーのガイドさん。

カンボジア人でしたが、驚くほど日本語がペラペラです。私たちが質問する内容も聞き返すことなく、スムーズに回答してくれました。

「日本語はどこで習ったんですか?」とたずねるとカンボジアで勉強されたとのこと。「なぜ日本語を?」と聞くと「絶対に日本語ガイドをしたかった。カンボジア人はみんな日本人が大好き。もちろん私も大好き」という答え。

それを聞いて少しウルっときたと同時にとても嬉しかったです。
カンボジア人の口から親日と聞けたのは、旅が始まってすぐの衝撃でした。

これはガイドさんに限ったことではなく、アンコールワットの職員やレストラン・マッサージ店で話をすると、だいたい同じ答えが返ってきました。

カンボジア人は親切で優しさにあふれていた

カンボジア人は本当に優しいです。

恥ずかしがり屋な人も多く、どこか日本人と似ています。

こちらが日本人と分かると『話したいけど日本語ができない』もじもじした感じが伝わってきます。

どうしようか迷っていると、合言葉のように「アジノモト、アジノモト」と言ってくるんです。

なんとカンボジアでは日本=味の素というイメージなんだそうです。私はこのアジノモトという単語を何度も聞きました。

また、カンボジア人がとくに優しいと感じたのは、道路を渡るときです。

シェムリアップには信号がほとんどありません。そのため車道を渡るときは、注意して横断しないといけません。

そんなとき、車やバイクはかならず停まってくれます。クラクションを鳴らすこともなく道を譲ってくれるんです。

私はお隣の国ベトナムも訪れたことがありますが、ベトナムはバイク社会ということもあって、たとえ青信号だったとしても道を譲ってくれることはほぼありませんでした。

カンボジア人の優しさが嬉しくて、毎回おじぎをしながら道を渡っていました。※おじぎをしたら余計に日本人ということがバレますけどね

心の豊かさは日本以上

アンコールワットの女神

国全体で見ると、決して豊かとは言い難いカンボジアですが、そんなことを忘れるくらい、心が豊かな国民だと感じました。

シェムリアップで見た子どもたちは、みんな痩せている子ばかりでした。服も靴もボロボロです。

でも、その子もその家族も、みんな笑って過ごしているんです。とても幸せそうでした。文字で伝えるのが難しいですが、現地の方の目は輝いていました。

物価が安い。特にビール

アンコールビール

カンボジアはまだまだ買い物・飲食どちらも安いです。

シェムリアップは観光客向けの価格ですが、それでも先進国の半額以下です。

ハッピーアワー(※)を設けているお店がたくさんあって、その時間帯にレストランに入ればビールは1杯0.5ドル〜1ドルほどで飲めます。

カンボジアはお水よりもビールの方が安いという、酒飲みには嬉しい国です。食事も5ドルだと高いくらいです。

※ハッピーアワー・・・お客さんの数が少ない時間帯に飲食を割引するサービス

日本のほうが良いと感じた一面

とても良い印象の多いシェムリアップでしたが、やっぱり「日本がいいな」と感じたこともあります。

交通機関が発達していない

トゥクトゥク

シェムリアップには電車がありません。

バスは一応ありますが、私はみかけませんでした。シェムリアップの足といえばトゥクトゥク(※)もしくはタクシーです。

しかし、どちらも値段は決まっておらず交渉制です。初心者にはハードルの高い乗り物と言えます。慣れないうちはホテルで手配してもらうのが良いでしょう。

※トゥクトゥク・・・バイクタクシーのことで、東南アジアで主流の乗り物

道路が舗装されていないので土埃がひどい

パブストリート

シェムリアップは未舗装の道路が多かったです。

主要な道から外れると途端に未舗装になりますし、アスファルトで舗装されている場所ですら土埃がたって、目やのどが痛かったです。トゥクトゥクに乗る際はマスク必須です。

またシェムリアップの繁華街であるパブストリートも未舗装です。

全体としてインフラはまだまだこれから、という印象がありました。

衛生面が心配

残念ながら、衛生面はまだまだ途上国です。水道水も飲んではいけません。

一度だけうっかり水道水を使って歯磨きをしたのですが、お腹を下しました(汗)

観光客がよく行くレストランなどは衛生管理が行き届いているところも多かったのですが、屋台などは不衛生な印象です。油も独特の匂いがしたので食べる勇気はなかったです。

とくに屋台の油の色が黒かったら、そこでは買わない方がいいです。

ぼったくりの心配をしないといけない

悲しいことに、ぼったくりは頻繁にあります。

人は優しいのですが「観光客」対「商売人」となると話は別です。

私もトゥクトゥクでぼったくりに遭いました。乗る前に値段の交渉をするのですが、決定した値段は証拠としてメモを残しておくのがいいです。

また市場にも値札はありません。観光客ははじめから高い値段を言われます。これもぼったくりの一種なので、必ず「NO」と言いましょう。

「いくらなら買うの?」と聞いてくるので、提示された半値以下の値段を伝えてその場を離れると、たいていOKしてくれます。ちょっとした技です。

まとめ

発展途上国というだけあって、日本に見劣る部分を挙げたらきりがありません。

それでも、旅をしている際は「いい国だな」と思う場面も多かったですし、途上国ならではの勢いや、希望といったものが感じられる街でした。

これもひとえに日本と近い国民性があるのかもしれません。