2020年9月のHeliumプロジェクト日本上陸の第一報から、間もなく3ヶ月が経ちます。
この数ヶ月でいろいろと分かったことや、内容が変わったことがあります。
再確認の意味も込めて、今回は「事実」と「亮平個人の感想」の2つに分けてお話します。
事実1.HeliumとPrimeGate社に直接の関係は無い
今回、日本展開を仕掛けるのはPrimeGate社とそのグループ各社です。
このPrimeグループは、Helium社と直接の関係はありません。
この辺を混同というか、不明確なまま話をしていました。
Helium社とPrimeGate社に直接の関連性はなく、この2つは区別しなければなりません。
事実2.Heliumネットワークの報酬とPG社の報酬は別物
これは当初から明らかな内容です。
Heliumネットワークに接続した端末は、ルールに従って5つのHelium(HNT)報酬が入ります。
これに加えて、PrimeGate社経由で参加した私たちには、PG独自の報酬も4種類入ります。
参考記事:Q.シティデベロッパーとはなんですか?
PrimeGate社と通じてHeliumネットワークに参加するからこそ、Helium報酬とPG報酬の両取りができるのです。
事実3.PG社は2つの選択肢を提示している
11月21日の最新ウェブセミナーで明らかになった内容です。
- HNT端末を選ぶか
- PG端末を選ぶか
ここを決断しなければなりません。
詳しくは次の記事をご覧ください
【緊急考察】PG社の端末を選ぶ?HNT端末を選ぶ?メリット・リスクを比較!
以下、個人的な感想
まず、重大な勘違いをしていました。
今回の投資、私たちは「Heliumプロジェクト」に投資するものだとばかり思っていました。
しかし実際は、PrimeGate社への投資になります。
ショーンファニングが立ち上げたのもGVが出資をしているのもバイナンスが上場させたのもHeliumプロジェクトです。断じてPrimeGate社ではありません。
もちろん、PG社が仕入れる端末であっても、Heliumネットワークに接続すればHeliumに参加ができます。
PrimeGate(以下PG)社がそこに加えて独自の付加価値(シティデベロッパー制度など)を付けて端末を販売するのです。
ここまでなら話どおりであって、まったく問題はありません。
- Heliumネットワークに参加してHNT報酬をゲット
- 追加でPG独自の報酬をゲット
と、二重で美味しい思いができます。
しかし11/21のセミナーから、すこし話が変わりました。
- HNT端末の到着は2021年3月以降になる
- 到着が遅れる代替案として、PG端末の発送も可能である
なるほど、一見すると選択肢が増えて嬉しいのですが・・・。
記事や動画でもお話しているとおり、わたしはHeliumというプロジェクトに信頼をおいています。
いっぽうで現状、PG社の素性が分かりません。
5年後もTRCに価値が付いている保証は、一体どこにあるでしょうか?
もちろん「5年後もHNTに価値が付いている保証は無い」と、同じことが言えます。
でも、何度も言うとおりHeliumはショーンファニングが立ち上げた・GVが出資している・バイナンスに上場している・ネスレが採用したなど、投資に足る材料が揃っています。
HNT端末でHeliumネットワークにさえ参加していれば、たとえPG側の報酬が止まってもHNT報酬は入り続けるわけです。
いっぽうPG端末を導入した場合、私たちとPGは正真正銘、運命共同体となります(あくまで最悪のケースの話です)
運命共同体となる以上は、投資に足る安心材料が欲しいのですが、PGには現状その材料が見当たりません。情報をお持ちの方がいましたら、ぜひお寄せください。
重要な注意点
繰り返しになって申し訳ありません。
HNT端末ではなくPG端末を選んだ場合は、Heliumプロジェクトに参加したことにはなりません。
現時点での情報では、PG端末はPG社の独断で販売する端末であり、Heilumネットワークにも繋げません。
PG端末は、Heliumのプロジェクトとは一切関係が無いということです。
Heliumネットワークに参加して確実にHNTを取得したいなら、HNT端末を入手する必要があります。
PGに端末はもはや、「HeliumっぽいけどHeliumではない別の何か」です。
TRCという謎のトークンをPG社が発行するのか他社が発行するのかは分かりませんが、何の裏付けもないコインを買うというのは、この魑魅魍魎が跋扈する仮想通貨界隈では非常に恐ろしいことです。
私は2018年から「夢のあるコイン」を買い続けてきました。40種類以上は買い続けてきました。
草コイン、種コインと呼ばれるような吹けば飛ぶようなコインもたくさん買いました。
いまやそれらの9割は価格が限りなく0円です。売ることすら出来ません。
昔あったヒーローコインなんて最初はウェブサイトにソフトバンクのロゴマークを貼っていたのに、コインの販売終了後にロゴをこっそり消しましたからね。
この業界はそういうことをしてくるので、本当に気をつけてください。
「TRCはHNTとほぼ同一価格で売れる」という文句は、あくまで口約束にすぎないことに注意してください。
PG端末:ちょっと試算してみた
すべてPG端末と仮定します。
シティデベロッパーが100名できて、PG端末が1100台売れたとしましょう。
1.PG端末マイニングとして月30枚×1100台=月3万3000枚が払われる
2.CD100名にCD維持報酬を毎月80ドル支払うので80ドル×100名=月8000ドルが払われる
3.500台に設置維持報酬10%が発生するとして月3枚×500台=月1650枚が払われる
4.1100台にシティ報酬10%が発生するとして月3枚×1100台=月3300枚が払われる
1TRC=200円、1ドル=100円と仮定すると、
毎月839万円ぶんがPG社から固定費で出ていくわけです。
(シティデベロッパの報酬をおさらいしたい方はこちら:Q.シティデベロッパーとはなんですか?)
CD100名+端末1100台で月839万円、です。
CDが増えるほど、販売端末が増えるほど支払いは増えます。
HNT価格200円で試算しましたが、今後HNT価格が上がれば上がるほどPG社の支払いは重く、苦しくなります。
計算には入れてませんが単発の設置報酬も発生します。
・・・PG社の体力って一体どれくらいあるのでしょうか?
この支払いを支えるだけの根拠は、どこにあるのでしょうか。
PG端末をリリースした理由にも疑問
11月21日のウェブセミナーでは独自のPG端末をリリースする理由をこう説明していました。
「Heliumが一時、180円から70円程度まで下がった。こんなに価値が下がるなんて想像できなかった」
そもそもHeliumホットスポット端末がリリースされる以前の価格は40円程度でした。
ビットコインですら1,2年のスパンで見れば1枚180万円→40万円になったことがあります。
市場全体の盛り下がりなどで、決して有名とは言えないHNTの価格が下がることなんて、想像できないほうがおかしいとは思いませんか?
本気で言っているのだとすれば、仮想通貨についての理解が少々追いついていない会社なのでは、と疑問に思ってしまいます。
そのような仮想通貨に理解のない会社がTRCというトークンをリリースすることにも違和感が生じます。
続いてウェブセミナーではこうも説明していました。
「Heliumのマイニング自体に問題があるんじゃないかとPG社は考えたわけですからHeliumと同じマイニング方式を採用するわけがないんです」
「よってカバレッジを気にすることなく固定したTRCを1日1枚必ずマイニングする」
以上のとおりPG社はHeliumの仕組み(コンセンサスアルゴリズム)に文句を付けています。
PoC(プルーフオブカバレージ)というHeliumの根幹を否定しながら、いっぽうで価格は1TRCを1HNTの価格と同一に保とうとするそうです。
Helium側からすれば、きっとこう考えているのではないでしょうか?
「いや、PoCを否定したり、TRCを発行したり、HNTと価格を似せるとかは勝手にすればいいけどさ、Heliumの名前は使うなよ」・・・と
PG端末という、Heliumと関係ないプロジェクトを、Heliumのブランドネームを使って販売するのって、コンプライアンス的に大丈夫なんですかね・・・?
わたしは、PG社の主張に筋が通っていると思えないんです。
結局、どうする!?
オープンチャットでも意見が割れています。
PG端末ならすぐに届きます。
HNT端末なら90日後よりさらに後です。
両者のタイムラグが120日間あると仮定します。
120日間で120TRC掘ると、1HNT180円で約2万円の報酬です。
いっぽうHNT端末はバーチャルマイニング120日間で4500円(25.2HNT)ほどの報酬でないかと予想されます。(大阪にある単独端末の11/22-23の24時間報酬0.21枚を参照)
その差は1台、約1万5000円。
これをどう見るか・・・悩みどころですよね。
HNT端末のバーチャルマイニングがもっと掘れれば良いんですけどね。。
まだ考えているところですが、様子見で、10台購入したうちの2台をPG端末にして、残りをHNT端末として待つ・・・とするかもしれません。